心の声の駄々洩れ

ふと誰かに聞いて欲しいことをぽつりぽつらとかいていきます。

ひとりぼっちの帰り道とおかえりの魔法

 

雨の日の帰り道、ふっと匂いを嗅いでみた。
すると、小学生の頃の記憶が蘇ってきた。

 

あれはたぶん、今より少し冬に近い時期。
友達がお休みした日のこと。帰り道の30分くらいの道のりを雨の中1人で歩いた。

 

辺りは暗く、ひとりぼっち。今のようにスマホも携帯ももっていない。
すごく寂しかった。誰も後ろをつけてはいないけど、こわくてこわくて早足で歩いて帰った。家の近くの曲がり角が見えた頃には駆け足になった。

 

あのときの玄関の灯り。母の、おばあちゃんの「おかえり。」の一言は、私の心をどれだけ安心させたことか。

 

今もちょうど雨の中、家路の帰り道の途中にいる。

 

今の私は全然寂しくない。スマホがあるから誰とだって連絡はとれるし、音楽も聞ける。

それに何より今は1人でいることのほうがスタンダードになった。

 

子どもというのは、1人でいるほうがおかしい子、1人でいる子どもはかわいそう、みたいな常識?がある。みんな一緒がスタンダード。
だから、いつもと違って1人で帰る帰り道は一層寂しかった。

 

今、大学では1人で授業も受けるし、1人で映画館にもいく。今のような1人の時間はむしろ、たった1人の時間ができてホッとしている。こうやってゆっくり考え事もできる。

 

そうおもうと、あの頃の私は寂しさを満喫し、「おかえり。」の言葉の魔法も知ったように思う。

 

今はもう、ひとりぼっちの帰り道はこわくない。
でもやっぱり、誰かが待ってくれている、そんな環境は私を安心で満たしてくれる。

 

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